今日できるぶんだけ
試験まであと30日、先延ばししがちな受験生の一日設計
試験まで30日。気持ちは焦るのに、机に向かうとつい先延ばししてしまう。いま必要なのは、もっと強い意志ではなく、もっとよくできた一日です。先延ばししがちな受験生のための、小さく刻んだD-30の時間設計。
試験まできっかり30日。カレンダーを見た瞬間、胸がざわつきます。計画はおおげさに立てたのに、いざ机に座るともう30分もペンを転がしているだけ。「このままだとやばい」という思いだけがふくらんで、その不安がまた足を引っぱります。
見覚えのある光景なら、まずひとつだけ確認しましょう。いま必要なのはもっと強い意志ではありません。先延ばしする気持ちは、せかすほどかえって固くなります。必要なのは、不安をやわらげてくれる、よくできた一日です。
一夜漬けが不安なのには科学的な理由がある
D-30で気持ちが焦るのは、じつは脳が正しく反応している証拠です。試験前日に詰めこんで覚えた内容は短期記憶にとどまり、一日か二日もすれば消えてしまいます。反対に、間隔をあけて分けて勉強すれば(分散学習)、記憶はずっと長く残ります(分散学習)。
しかも「読み返す」よりも「思い出す」ほうが強い。ある研究では、同じ内容について繰り返しテストを受けたグループとそうでないグループの正答率が80対30に分かれました(EBS)。目で読み返すより、本を閉じて自分で思い出してみるほうが、はるかに長く残るのです。
結論ははっきりしています。30日を一夜漬けの一日に先延ばしせず、30個の小さな日に刻みましょう。
先延ばししがちな受験生のための一日設計
ポイントは、「今日じゅうに全部やる」を「今日はこのブロックだけやる」に変えることです。一日を時間ブロックに分ける方法はタイムボクシング完全ガイドでくわしく扱ったので、ここでは受験生向けにしぼってみましょう。
- 朝:いちばん重い科目をひとブロック。 意志力がいちばん強いときに、いちばんやりたくないものを置きます。50分集中+10分休憩で十分です。
- 昼:新しい範囲+昨日の復習。 新しく学んだことだけを積み上げず、各ブロックの最初の5分は昨日の内容の自己テストで始めます。分散学習と「思い出す」を、一日のなかで一緒に進めるのです。
- 夜:軽く、今日を思い出す。 本を閉じて「今日は何を学んだか」を白い紙に書いてみます。これがいちばん強力な復習です。
ブロックは小さいほどいい。「数学3時間」は始める前からうんざりしますが、「過去問5問、25分」なら手が動きます。始めるハードルを下げることが、先延ばしする人にとってはすべてです。
D-30を乗りきる心構え
30日は長い。だから毎日完璧であろうとすると、三日で疲れきってしまいます。一日分の計画の70%を守れれば十分です。 今日ひとブロックが崩れたからといって、明日まで投げ出さないこと。試験を分けるのは完璧な一日ではなく、崩れた次の日にもう一度机に向かう力です。
その「もう一度向かう」を、毎回ひとりの意志でやり遂げるのがむずかしいなら、Check&Doが今日やるべきひとブロックを代わりに取り出して目の前に出してくれます。おおげさな30日計画ではなく、いまのこの25分から。